通し、透視、闘志、遠し…

「通し稽古」とキーボードをたたくと、
「透視稽古」と変換された。
再度変換キーを押すと、
「闘志稽古」と変換された。

「トオシ」ではなく「トウシ」と打ちミスっただけなのだが…
芝居屋のパソコンのくせに、それくらいわかってくれよ。

わかるもんか。
間違えたことを何度やっても学習にはならぬ。
誤った努力を繰り返しても報われぬ。

通し稽古。
読み合わせ、立ち稽古、部分稽古(抜き稽古)、小返し…
を経て、頭からお尻まで通す。
全体の流れを掴む。転換や香盤を理解する。

透視稽古。
今まで見えなかったことが見えてくる。
全体構造、裏側、内面、セリフ下、底に流れる水脈…

闘志稽古。
作品が作品になろうとする意志。
作品と格闘する。動き出したら止まらない。
持久戦。なにがなんでもなんとかする。

オレのパソコンは、オレ以上に学習能力があるんだぁ。
と納得することにした。

「トオシ」ゲイコと打ち直し。
「遠し稽古」…とは、これいかに。

本日稽古場での最終通し稽古。
正確に変換できた。

本日の日誌の続きは、前川君にバトンタッチ。

久次米 健太郎