稽古場日誌Vol.32 「仮面」

持って生まれたセンスがある。
◯◯さんはこの仕事に向いている。
なんて、よく耳にしますが、
そんなものはこの世にないと
私はこの頃、強く思います。

普段、私は営業の仕事をしています。

営業職は特に、
センスがあるとかないとか
向いてるとか向いてないとか
そんなことをよく耳する仕事です。

おしゃべり上手の人が
向いていると思うかもしれませんが
そんな人ほど仕事につまづいた時、
「自分には向いていない」と言って
やめてしまうのです。

営業の原点は「この商品がほしい」とお客様の心を動かしてもらうにはどうしたらよいかを考えることだと私は思っています。

しっかり準備をし、勝負にのぞむ。
そして仮面をかぶるのです。

お客様の前に出るとき
「会ってうれしい牟田」の
スイッチをONにする。

素の自分で勝負をしない。

職業人として仮面をかぶれるように
鍛えなくてはいけない。

仕事に行き詰まった時
「私には向いていない」と嘆くことは
誰にでもあることですが、
そこをぐっとこらえて、
その仕事を全うすることに
プライドを置き、
自分を人生を切り開いて行きたい。

心の持ち方次第で人生は大きく変わる。

10年芝居を続けてきましたが
芝居をすること、
仕事をすること、
生きてゆくこと、
全く同じだなぁーと思うのです。

牟田圭吾