稽古場日誌Vol.7 「好きなのです」

今更ながらですが、私は芝居が好きなのです。
「好きだけではこの仕事やってけないぞ!」
先達にそう脅され、私も他人にもそう脅してきました。
けれど、やはり私は芝居が好きなのです。

私は、芝居ならば努力を惜しみません。
芝居ならばどんな苦境も乗り越えられます。
芝居に関しては絶対言い訳をしません。
たまにサボリもするけれど、そういう心づもりでやってきました。
「お芝居だと思えばなんでもやれる」
なのです。

ある年齢に達すると、芝居とは別の、肩書きや立場を与えられます。
好きという意志とは関係なく、別の顔を持たされるのです。

別の顔…
時々不安になります。自分は何者なんだ?
時々不思議になります。この世界はなんなんだ?
時々笑けてきます。芝居ってなんやねん?

今回の作品、そんな作品です。
「芝居ってなんやねん?」
その試みです。
繰り返し試み、新しい出会いに心が躍り、
そして、また芝居が好きになるのです。

稽古、本日お休み。

久次米健太郎