その3「音楽のように」

まだまだ、テキストレジ必要だが、
台本書き上げての呟き。

この、セルバンテスの素敵な作品を前に
私はひとつの詩を思い浮かべる。

谷川俊太郎さんの「音楽のように」という詩。
俊太郎さんとは、
福島県いわき市で頑張っている(頑張るなと言いたい)
友人、ペコのプロデュースでご一緒させてもらった。

音楽のようになりたい
音楽のようにからだから心への迷路を
やすやすとたどりたい
音楽のようにからだをかき乱しながら
心を安らかにみちびき
音楽のように時間を抜け出して
ぽっかり晴れ渡った広い野原に出たい
空に舞う翼と羽根のある生きものたち
地にはう沢山の足のある生きものたち
遠い山なみがまぶしすぎるなら
えたいの知れぬ霧のようにたちこめ
睫毛にひとつぶの涙となってとどまり
音楽のように許し
音楽のように許されたい
音楽のように死すべきからだを抱きとめ
心を空へ放してやりたい
音楽のようになりたい

今回の「愚鈍起承転浪漫譚」は、
まさに、
音楽のようになりたい。