15日目「腰がある」水谷 純子

本日の稽古は夕方の6時に終了。
晩御飯には、冷やしたぬき蕎麦を食べる。
お蕎麦には腰があり、美味しく頂いた。
今日の食事にGracias。


蕎麦やうどんの麺にしっかりと弾力があることや、
また、布・紙などしなやかで丈夫であることを
「腰がある」とあらわす。

「腰」

俳優のからだは腰周りを養うことがとても重要。
文字通り、からだの要。
「腰」の理想は、

一に、丈夫
二に、しなやか
三に、ねばり
四に、大丈夫。(四がもっとも重要。年月に絶え得る丈夫を目指す)

ここが動けば、歌える、踊れる、語れる。
ここが動かなければ、歌えない、踊れない、語れない。
「息」も「勢」も「粋」も、腰から飛び出るものだから。

おへそを見ればわかる。
おへその口がしっかりと前を向いて「オ」と言っているか。
上を向いてしゃくれていたり、下を向いてへの字だったり、
斜め下を向いてうなだれていないか。
これは、内状の筋肉を表す。

今回の稽古では、
俳優の身体訓練で自身が気付き築いてきたことを
惜しみなくシェアしたいと思って取り組んでいる。

それは、今日伝えられることは、全て伝えようと決心したからだ。
明日死んでも感謝できるように。
今日一日を感受して。
生きた表現とは、そもそもそういうもんだ。

からだ勝負を迫られる出演者

今回の創作にあたっては電力規制などがあるなかで、
舞台芸術も多分に漏れず、張りぼては露呈し剥ぎ取られ、
生まれたまんまの「からだ勝負」を迫られている。

私たちは、腰のある舞台を目指そう。