empty

empty_leaflet
シンクロナイズ・プロデュース
第3回公演

『empty』

作・演出:久次米健太郎

▼出演者
井上加奈子
水谷純子

▼公演会場 シンクロナイズ・スタジオ

▼日時 1998年7月
31日(金) 19:00
1日(土) 15:00/19:00
2日(日) 15:00

上演写真はこちら

【あらすじ】

「empty」=空の、あいている:空虚な、無意味な 

ある日、散歩してみたい気分になって、ブラブラ歩き出した。
このあたりは道幅のわりに車が多いのであまり爽快ではない。
一瞬、ムッとした熱気がわたしの体を包みこんだ。
その瞬間、頭の片隅になにかがひっかかった。
それを逃さないように慎重にたぐり寄せる。
ああ、彼女のことか。はっきり自分の記憶の糸がつながった…

歩美(井上加奈子)は、ずっと忘れていた記憶、
夏香(水谷純子)のことをふと思い出します。
何気なく出会い、何気なく存在していた日々の、
あいまいで、中途半端な自分。
夏香を思い返せば思い返すほど歩美は、
彼女を主人公に何枚のも絵を描いているような感覚に陥るのです。

空虚であればあるほど、歩美は夏香の絵を描きます。
時間を遡ったり、逆に下ったりする間に、同じ歌を歌っていても、
その歌の意味が微妙に違うことを改めて確認します。

この物語は生活のほんの一部。
点と点を結んで、最後に何かが現われる絵のようなもの。
ひとつの点から別の点へ移る。けれども、何も変わることはない。
ここからそこへと移るのではなく、
ここからここへ移るだけのこと…

空洞化してしまった人間が、
まがりなりにも他人と一緒にいることで、
辛うじて人間性を保っている今の社会の姿を、
時にはかいま見せます。
時には、それもまた『empty』だったり…。

【STAFF】

舞台監督|青柳和博
照明|芦辺 靖
音響|宮田充規(GEKKEN staff room)
音楽|鼓代 涼
制作|土屋武之
企画制作|オフィス・シンクロナイズ