世田谷区民演劇「三人姉妹」稽古板付!

お芝居は、人が創る夢だから、
儚い。
方丈記のようです。
ゆく川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず。
あと2回の稽古となりました。
(劇場に入ってから稽古はまだできますが)

恥ずかしくない作品を創りたい。
観客に対して。
つまり、出演者に恥をかかせたくない。
いつも稽古でそう思います。

上演中は演出家は何も出来ない。
客席の隅でこっそりと観るだけです。
だからこそ、稽古は厳しくどこまでも要求します。
稽古は大切なのです。
出演者が自信を持って、自由に、自在に、舞台に立てるように。

「板に付く」
これ、語源はもちろん舞台用語からきています。
経験を積んだ俳優が有意義に舞台(板)に存在することから、
「言動や物腰がふさわしくなる。よく似合う。」ことをそう言います。

板に付いてきましたよ、世田谷区民グループAの皆さん。

ちなみに「板付き」は、
歌舞伎などで、幕が開いた時に俳優がすでに舞台に出ていること。
最近は緞帳芝居が少ないので、幕が開いたときだけでなく、
暗転後、明るくなったときにすでに舞台にいることもあります。
「かげ板」とは、登場寸前のスタンバイ。
その場面のセットの裏で待機したりとか。

暗転も説明しておきましょう。
真っ暗の中転換することですね。
今回の作品は暗転がありません。
明かりのある中で転換します。
明転(めいてん)といいます。
あかてん・あかりてんともいいます。

「緞帳(どんちょう)」という言葉もでてきましたね。
上げ下ろしされる舞台の第四の壁にある幕。
歌舞伎や官芝居でしか、左右にひかれる引き幕の使用を許されてなかった名残から、
庶民芝居、軽芝居は緞帳を使うことになりました。

あら、「第四の壁」ですか。
箱形舞台でプロセニアムアーチの客席に面した見えない壁のこと。
舞台と観客との境目、隔たり。そこに壁があると仮定して、逆にいうとその向こうにも空間があると仮定して。
自然主義の真実追究の概念。

ああ「プロセニアムアーチ」ね。
簡単に言うと舞台前面の額縁のこと。
舞台と観客との境目、隔たり。これは概念ではなく。物理的なもの。
歌舞伎では、大臣柱に挟まれている。

あかん「大臣柱」ですか?
能舞台の四本の柱の右手前の柱のこと。
歌舞伎では、前面脇にある二本の柱をそう呼ぶ。
一番前に吊る袖幕を大臣幕という言い方もします。

幕にもいろいろありまして…
袖幕。大黒。暗転幕。浅黄幕。ホリ幕。東西幕。
東西幕は舞台を東西南北で示すと…
もう説明めんどくさいので、終わります。