世田谷区民演劇「三人姉妹」稽古按排!

「按排(あんばい)」とは、「塩梅(えんばい)」との混合で出来た言葉。
つまり、
さじ加減。
物事の具合。
からだの様子。
程合い。
といった意味。

稽古は「あんばい」が非常に難しい。
まさしく料理と同じ。
つくる側もそうだけど、食べる側こそ、この「あんばい」に左右される。

美味しいでしょ?といくら塩梅のよい料理を差し出しても
食べる方の按排が悪ければ、濃く薄くも感じる。

お芝居も、いくら「いいでしょ」と振る舞っても、
観客が「そうかな?」と思えば結局はうまい料理とはならない。

自己満足ではいけない。
最終的には、やる側(演じ手)よりも見る側(観客)が塩梅を決めるのです。

稽古場の按排、塩梅。

味付けが薄いよ。もっと塩を足して。
味付けが濃いよ。ちょっと水を差そう。
うーん、パンチがないなぁ。わさび? 七味? 胡椒?
コクがないんだけど。カツオと昆布でダシ取った?
マズイ。はじめから作り直した方が早いな。
うまいけどこれ中華? あっ、イタリアンです。違う料理つくってました…。

自分のあんばいを、観ている人のあんばいにもっていく。

お芝居はフルコースの料理。
三人姉妹に例えると…

アペリティフ(プロローグ)
オードブル(一幕)
スープ(幕間)
魚料理(二幕)
シャーベット(幕間)
肉料理(三幕)
サラダ(幕間)
デザート(四幕)
コーヒー(エピローグ)

と、そのなかで塩梅に変化をもたらして、お客様を満足させること。
ひとつたりともはずせない。
最後に食べるデザート、これも重要。お客様は最後に食べたものの印象が強いです。
食後のコーヒーほっとしますね。

一つ一つの味はもう確かです。
あとは、全体のバランスで味を調える時期です。

まもなくフルコースが完成します。
どうぞご賞味あれ。