世田谷区民演劇「三人姉妹」稽古熱心!

前にも書きましたが、世田谷区民上演グループの稽古は平日はお休みです。
だから今日も稽古はなし。

稽古お休み?
稽古なし?
という表現は実は少し違うかもしれません。

一週間に2回(土日)しかない稽古ではありますが、
セリフを覚えたり、動きを確認したり、感情を考えたりと、
皆さん熱心に自宅で稽古をおこなっているのです。

「家で稽古していると母に変な顔で見られるんです。」
と、最年少コミ(小見山)の言葉。

大丈夫です。
僕は電車の中で演出を考えているときに、
たまに役を演じて大きな声を出してしまうことがあります。
なんにも恥ずかしくありません。
「なに? 人が一所懸命考えてるのに邪魔せんとってくれ!」
不思議そうに見る相手を睨みつけるくらいのもの。

そう、みなさん平日を自主的に芝居の稽古に費やしてくれているのです。
土日の稽古を見れば、それは充分わかります。

それでも意地悪な演出家は、
「週二回の稽古なんだから、平日をいかに過ごすかが勝負です!」
「家庭を犠牲にしてはいけませんが、睡眠時間を犠牲にしてください!」
と、役者の皆さんを追い詰めるのです。

そもそも、お芝居は非常に単純なものです。
極意は「相手を受ける」こと。これだけなのです。
稽古でよくつかわれる言葉は、「リアクション」ってやつですね。

相手を受ける七カ条
1相手をよーく見なければ。
2シャープに動かなければな。
3ここは動かないほうがいいな。
4セリフを重ねてあげなければ。
5間をとらなければ。
6大きく息をしてあげなければ。
7自分は不自由だけれど相手が自由ならいいや。

これだけです。
これだけでお芝居は成り立つのです。
稽古場は、相手をいかに受けるかを試す場所。
だからセリフを覚えたり動きを確認したりは、きっちり自宅でやってもらわなくては。
役者の皆さんを追い詰める真意です。

簡単でしょ?
簡単じゃない?
シャープに動くべきか、ここは動かないほうがいいのか。
わからないじゃないか!
このパラドックス。
そうなんですよね、これが稽古なんです。
稽古場でしか解決できない理由はこれなんです。

いたたまれない出演者たちは、
自主稽古をしたいと言う。
お付き合いしましょう。時間の許す限りいつでも。