Vol.29 欠けるな!賭けろ!

お芝居は矛盾だらけ。

お休みの俳優がいると
代役(誰かが代わりに演じる)で
稽古は進みます!

代役であっても容赦なく、
演出家から、鋭いダメだしが出ます。

芝居の代役だけでなく、
怒られる代役も引き受けるのです。
矛盾です。

だけど
その代役を引き受けることまでが
芝居のひとつ(欠片)なんだと
教えられているような気がします。

お芝居は矛盾だらけ。

前から見ている俳優は、
プロンプ(セリフをを忘れた俳優に 台詞を伝えること)をします。

セリフを覚えていない役者よりも
プロンプする人間の方が
こっぴどく怒られます。
タイミングが悪い!
相手の呼吸を考えろ!
矛盾です。

だけど、
見る側の人間も
作品の一部(欠片)なんだと
教えられているような気がします。

演出家の久次米さんは、
「芝居に賭せ!」
とよく言われます。

芝居に賭ける…
代役だってプロンプだって、
いない人のために、
相手役のために、
そして作品のために、
賭さないとできない。

「昨日と今日の矛盾を解消するのが俳優の仕事」
お芝居の教訓らしい。

矛盾を解消しました。

異なる生活を送る人間が集まって、
一つの芝居を創り上げる。
皆、大切な欠片です。

欠けるな!
賭けろ!

そして駆け抜けよう!

米山 実生