Vol.34 形作るもの

3回目の稽古日誌。

1回目はまだ夏真っ盛りで、
2回目は夏が少し落ち着いて、
3回目はもうすっかり秋を感じるようになりました。

今日は冒頭からの稽古。
エンディングの稽古を終えて、オープニングの稽古に戻ると
ちょっとタイムスリップしてきたみたい。
というくらい最初と最後では全然違う雰囲気です。

違う雰囲気といえば、
髪型が変わったり衣装が変わったりして
だんだん登場人物が彩り鮮やかになってきました。

髪型、服装、歩き方、喋り方…いろんなものがその人を作るんだなぁー
と改めて実感します。
そう思って電車の中で、街中で、いろんな人を見てみると、楽しい。

その人の好きなもの、こだわり、大事なもの、嫌いなもの、
そういうものが
服から表情から姿勢から身につけてるものから見えてくる。
そういう人間らしさって面白いなぁて思います。

このお芝居でもそういう人間らしさが出ています。

本番まであと少し!

劇場でお客様に会える日を心待ちにしながら稽古頑張ります!

伊藤 千晴

Vol.33 稽古ノート

3回目の日誌になりました、
横溝浩一です。

今日は夕方から雨が降って、少し肌寒い感じでした。
しかし、ワタクシは雨に降られず、少しだけラッキーな気分です。

今日の稽古は、四幕を通してみました。

うんうん、なかなか面白いじゃないですか!
どう面白いかは…
言えません、劇場で御覧ください!

K0010082以前、お約束しました
米山実生くんが稽古で記入している「稽古ノート」の報告をします。

稽古中にも、稽古以外の時にも、色々なコトが書いてあります。
役の相関図や配役された人物の履歴書、
演出の久次米さんからのダメ出し…等々、
じっくり読んでみようと試みました。



が、…字が汚なすぎて読めませんでした。

残念…。

横溝 浩一

Vol.32 それが問題だ

「お芝居だって思えばなんだってできる」
演劇の教え。
これを馬鹿みたいに信じてこれまでやってきました。

実は、この言葉の手前にはもう一つ言葉が隠れています。
「要は、やりたいかどうか、それが問題だ。」
これは、自分でも気づいていない心の奥の声、本心。

やりたきゃ、やればいい。
やりたくなきゃ、やらなければいい。
両手の秤にかけて量っているうちは見つからない、手を放して、真直ぐ立って、上を見上げた時に初めてわかる「本心」。

本日の稽古では、小っちゃな大女優が、
おかあちゃん女優から引っぺがされ、
照明家のお父ちゃんの背中にくくりつけられました。
早くも、親離れ子離れの儀式。

キ~っとひと声泣き叫んだあと、稽古中だから声を出さないように歯を食いしばって泣いています。
そりゃそうです。
これまでの稽古で一緒に舞台に立ち、自由に動き、買い物袋を持って一緒に登場し、合唱し、セリフを真似、ドレスを着て衣装合わせまでしたのですから。
しばらくすると、広い背中の向こう側から目に涙をいっぱいためて、こっちを睨みつけています。
その目の先は、お母ちゃんではなく、舞台。

私は、その目を見てフラッシュバック。
あんな風に私も舞台を客席から睨みつけていた頃。
自分がその舞台に立っているイメージしか持てなかった。

「舞台やりたい」

自分が子どもの頃を思い出しました。
今回の稽古に参加した彼女は、早くも3歳の本心をみつけたようです。
みんなと一緒にセリフを叫ぶ彼女は、いのちいっぱい生きています。

素晴らしい舞台になりそうです。

水谷純子

Vol.31 ブレイク・ジ・アイス

稽古場に一番乗りして、
いつも掃除機をかけてくれている
ミオ(米山実生)君の姿が
今日はない。

今朝犬とぶつかり、中身が入れ替わり、犬になってしまったらしい。
想像を絶するドラマチックな理由。
…うふふふふ

ミオ君、演出家さんの言うことをあまり本気にしちゃダメだよ。
あの人、あまのじゃくだから。


「ブレイク・ジ・アイス」…氷を溶かす

シンクロナイズ・プロデュースyoake_036
第8回公演『夜明けの前に…』
というお芝居でやったサツキさんと言う役は、
それがとても上手な女性でした。
台風の為閑古鳥のバーで、色々な事情を抱えたホステス達がぶつかり合う。
そんな時、チョロチョロっと出で来て、氷を割って行く。
大好きな役の一つです。


私の今回の役所は、氷を張る方。
それを他の登場人物達が、ブレイク・ジ・アイスしてくれます。
サツキさんは狙ってしていたけど、今回の若者達は狙っている訳じゃ無く、
自分の純粋な気持ちからくる行動が、結果的にブレイク・ジ・アイスしてる、のかな?
その行動は他の氷を張ってたりもする訳だけど…うふふふふ

そんなシーンが大好きです。

若いっていいなぁ〜
実際の稽古場も、お芝居の中の稽古場も。
いやいや大人組と呼ばれている方もまだまだ子供。
実際の稽古場も、お芝居の中の稽古場も。

季節の変わり目。
気温差が激しくて、体調管理が難しい今日この頃。
皆様くれぐれもお気を付け下さいね。
そして元気に劇場でお会いしましょう!

井上 加奈子

Vol.30 朝に咲く花

「今日のダメ出しは、その日の朝から決まっている」

演出家にこっぴどく叱られた。

出来ないのは
努力が足りないだけ

努力しても出来ないのは
努力の仕方がまちがっているだけ

芝居を通じて
多くを学びました。

考えあぐねても仕方ない。
やってみる。ともかくやってみる。
ダメなら別の方法でやってみる。

本気でやればアイデアが出る
半端でやるとグチが出る

仲間と共に
芝居作りが出来ることに感謝。

情熱を燃やせ!

0906
種から育てたコットンが
今朝ベランダで
綺麗な花を咲かせていました。


「朝に咲く花は、昨日の夜から準備している」

牟田 圭吾

Vol.29 欠けるな!賭けろ!

お芝居は矛盾だらけ。

お休みの俳優がいると
代役(誰かが代わりに演じる)で
稽古は進みます!

代役であっても容赦なく、
演出家から、鋭いダメだしが出ます。

芝居の代役だけでなく、
怒られる代役も引き受けるのです。
矛盾です。

だけど
その代役を引き受けることまでが
芝居のひとつ(欠片)なんだと
教えられているような気がします。

お芝居は矛盾だらけ。

前から見ている俳優は、
プロンプ(セリフをを忘れた俳優に 台詞を伝えること)をします。

セリフを覚えていない役者よりも
プロンプする人間の方が
こっぴどく怒られます。
タイミングが悪い!
相手の呼吸を考えろ!
矛盾です。

だけど、
見る側の人間も
作品の一部(欠片)なんだと
教えられているような気がします。

演出家の久次米さんは、
「芝居に賭せ!」
とよく言われます。

芝居に賭ける…
代役だってプロンプだって、
いない人のために、
相手役のために、
そして作品のために、
賭さないとできない。

「昨日と今日の矛盾を解消するのが俳優の仕事」
お芝居の教訓らしい。

矛盾を解消しました。

異なる生活を送る人間が集まって、
一つの芝居を創り上げる。
皆、大切な欠片です。

欠けるな!
賭けろ!

そして駆け抜けよう!

米山 実生

Vol.28 遊びかな

芝居とは0904

吾れ土に張り土に立ち
雄々に徹して
毅然とそびえる
浩し一途な
愚直の樹

理知の花香り
水うるおい純み
奈辺かで加わる
子たちの詩の
遊びかな



久次米 健太郎

Vol.27 背負われた大女優

すっかり秋めいてきましたね。
朝起きるのが少し辛くなってきましたね。
早川です。

稽古は二巡目に入りました。
冒頭からいけるとこまで~
精度が高まります。
空間が濃くなってきました。
稽古をやっている役者も、見ている役者もギアが一段上がってます。
もし稽古場見学をするなら、
このタイミングが一番いいんじゃないかと思います。

なんて余裕をかましてる場合じゃありません。
個人的な課題が山積しております。
いかん視野が狭くなる…

今回の稽古場にはとても不思議な光景があります。

0904
背負われた小さな大女優!

稽古場大好き
時にはじっと芝居を見つめ
舞台に立ちたがり
転換を手伝いたがり
いつの間にか歌を覚えて
甘えてすねて
疲れて眠る


あなたのその天真爛漫な行動は
みんなに何かヒントを与えようとしてくれているのですね。

本番までよろしくお願いします。

早川 毅

Vol.26 本日は自主稽古

ついに9月に突入しました
稽古が始まってから早1ヶ月
今年も3分の2が過ぎ月日の経つのは本当に速いものです

さて本日は演出家さんがお休みの為
出演者たちでの稽古でした

普段とはまた違うややリラックスした?
それでいて、やはり真剣味のある稽古になったと思います

シンクロの芝居は場面転換が多いのですが
今回はとにかく物を運ぶ作業が多いので
いつの間にか自分の肩・背中・腰が疲れてきてます
(年齢もあるのかな?)

とにかく体を壊さずないように気を張りながら
1日1日の稽古を積み重ねていきたいて思います

2014090222020001.jpg
ところで本日の写真は
主(演出家)不在の椅子です
言わば演出家の特等席と言ったところでしょうか?
座り心地よさそうだなあと少し思ってしまいます。


河之内 伝

Vol.25 成長という樹木

稽古は
成長という樹木。0901

台本という苗を
真の依りどころに

気づけば
幾千にも晴れわたり

小さな花から
実が生まれ

あつまる虫たち
羽が出て翼となり

やがて翔き
飛躍する

その姿
直にいと美し


久次米 健太郎