Vol.44 舞台裏

華やかな舞台。
その裏、すなわちバックステージには
小道具や衣裳などが、ところ狭しと準備されています。

私はコソッと、一人でバックステージツアーをやります。

へぇ、持ち道具(自分が使う小道具)など
ここにスタンバイしてるのか…
狭いなここ…
危ないなこれ…
よくやるね、こんな暗さで…

稽古場の稽古ではなかった
舞台袖の稽古を
劇場で覚えなければならないのだから
これ大変ですな。

と思いつつも、
「もっと早く出てこられないの!」
「ガタガタ音出すなよ!」
「袖からの声が小さいよ!」
「タイミングが違うよ!」
と要求のオンパレード。
前から見ていると、役者の苦労、苦心を忘れる私。
分かってはいるのだけれど…

お芝居って…手間、かかるよね。

3日目を終えて、前半が終了しました。
残すところあと三日。
ここからは夜昼夜昼と
怒濤の早さでステージ数は減っていきます。

あとは体力と怪我だけが心配。
頑張れ役者陣!

久次米 健太郎

Vol.43 最終稽古

汗流して
悩んで
苦しんで
泣いて
笑って

芝居づくりができたのは
一緒につくる仲間がいたから。
そして、つくる場所があったから。

稽古場があるから
芝居づくりがてきた。

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さようなら わたしの稽古場。
ありがとう。

牟田 圭吾

Vol.42 愛があるから

稽古場日誌も残すところあと1日。
つまり、稽古場で稽古ができるのはあと1日!?
時が経つのは早いものです。

夏の風物詩「蚊取り線香」も残すところあとわずか。
外では小さな秋を感じます。
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しかし、お芝居に飽きは禁物!慣れたお芝居はつまらないのです!
…演出家の言葉パクらせてもらいました。

でも皆さん、慣れより疲れがきてるのか…
今日の通し稽古でも、皆ヘトヘト。
軋む身体、滴る汗、迫る眠気、演出家の怒声。
壊れそうになるガラスのハートを支えるのは…

「お芝居への愛」

お芝居は愛です!
…また、演出家の言葉をパクらせてもらいました。

愛があるからお芝居ができる。
お芝居は、たくさんの愛に支えられてるんだと思います。

さぁ、あと数日で本番です。
至らない?間に合わない?出来ない?
それ禁句です。
役者は弱音を吐かないのです。

弱音を吐かない人間の、愛が儚いわけがない!
誰の言葉?
僕の言葉です。
パクってもいいですよ?

米山 実生

Vol.41 あえて、ね。

台本は全て頭に入っていると、
自宅の神棚に台本を置いて稽古場に現れた
早川です。

昨日の通し稽古を踏まえて、各シーン毎に稽古。
そして夕刻からは通し稽古…。

始まる前に演出家から一言。
今までの稽古の積み重ねだけど、試したいことがあったら今やっておけ。
とにかく気持ちが落ちるぐらいだったらやり過ぎたほうがいい。

全員の気持ちが前のめりになったことが、今回は良くない方向に出てしまったようです。

テンションを上げようと体が硬直し、独り相撲。
力ずくで余裕のない、窮屈で退屈な通し稽古になってしまった。

ダメ出しもらう前からみんな自覚して反省しきり。

でもこれでいいんです。
この失敗が本番に生きるんです。

劇場に入ると、空間は拡がり、照明が入り、音楽が入り、
否が応にも気持ちが高まります。暴走しそうになります。
今日のこの感覚を忘れず、教訓として本番を迎えることができればいいんです。

かく言う私も惨憺たるものでした。
でも今日はこれで良かったんです。あえて、ね。

あとでそう振り返ることができるよう
今夜はしっかり台本と向き合おうと思います。
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メイク中の某女優さん。
役柄と自身とのギャップに日々格闘中。


早川 毅

Vol.40 体力? 精神力?

この時期になると
お芝居のことで頭の中がいっぱいになり
睡眠不足になる河之内伝です。

疲れは溜まっているのに
なぜか興奮して眠れない。
あらためて僕は芝居が好きなんだと実感するのです。

しかしそれとはうらはらに、
寝不足の影響は、私の体力と精神力を奪っていきます。

さて、本日の夜は通し稽古。

眠い…眠い…
これではいかんと、気持ちを切り替えて…

眠い…眠い…
セリフが出てこない…

眠い…眠い…
集中力!集中力!

怖い…怖い…
前から演出家が僕を睨んでいます。

乗り切りました!(少し集中力が切れたけど…)。

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これではいかんと、
差し入れにいただいた栄養ドリンクを
ゴクリ…ゴクリ…
飲むとなんだか元気がよくなった気分になります。
ドリンク1本でそんなに変わるはずないんだけど
やっぱり気持ちの問題かな?


最後まで集中力を切らさずに乗り切りたいです。

河之内 伝

Vol.39 もう休んでる暇はない

昨日は最後の稽古休みでした。

マッサージに行く者
ひたすら寝る者
そして仕事をする者…

私は初めてネイルサロンとやらに行きました。
これも役作り?

ホント、お芝居っていろんな経験をさせてもらいます。

さて、本日も盛りだくさん。
男性陣は早くからセットを動かし、稽古場を実際の舞台のサイズに広げました。
たった数十センチ広くなっただけでも、空間は全く違うものに変わります。
役者もそれに慣れるのに一苦労!

前半のシーンを稽古してたら、あっという間に夕方。
今日は芝居の稽古はここまで。

その後は、またまた作業。
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疲労の色が隠せない私達に比べて、いつも元気な小さい大女優。
大きい人が大好き
高いところが大好き


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そしてこの時期、
縫い物の発注を全て受け持つ
縫製店「 クリスタルビューティズ」


さあ、このまま本番まで走り続けましょう。

八木 理香子

Vol.38 遠い記憶の話

いやー、何とかとりあえず3日間
(世間はウキウキ三連休、我らは昼から夜までロング稽古)
乗りきった!

今日の稽古は盛りだくさん!!
何をしたかって…
ええと…
昼から2時間半くらい自主稽古、
そのあとはちょっとした作業をやってから転換の確認。

0915
シンクロの楽しい企み準備中



えっ、もう夕方、
休憩しつつ準備、
さぁ、初めての通し稽古スタート!!

通し稽古をすると分かることが色々ある。
さぁさぁ、ここからが勝負!
これからは今までやってきたことに更に研きをかける。

通し稽古後はダメ出し。
そして今日はまだ終わらない!

舞台装置の作業。壁に紙を貼ったのですが、皆、意外に楽しんじゃって盛り上がり。
「今までやった作業の中で一番楽しい!」
と頬を赤らめ満面の笑顔、八木ちゃん。

それでやっと解散したけど、ここまで来ると今日のお昼が昨日のように遠い記憶になっている。

1週間後にはお客様と一緒に同じ時間を過ごしている。
観て頂いて初めて完成。あぁ楽しみ。
より豊かな時間になるように、残りの稽古頑張ろう。

合田 真依子

Vol.37 仲間と共に

三連休真っ只中!
こちら集中稽古に入り、ヒートアップ。。。
どこからか聞こえてくるこの言葉。

「あと、一週間しかないんだから!」

まさに青天の霹靂。
引き締めの言葉から始まった本日の稽古。
さて、いったいどんな、な・が・れ・に。。。。

後半を小返し、小返し、小返し、コロン。
なかなかうまく流れない。

火のように熱く!
水のように淀みなく!
土のように安定感をもって!
風だ~風、風のように流れてゆけー!

しかし、精も根も尽き果てたのか、んー、ダメよダメダメ
妙に力入ったり、何故か何度も練習してきた鬼門突破ならず
、、、すまん。

お芝居はいきものです。
だから、相手と練習し、みんなと空気を共有する。
それが、それだけがお客様にお目見えできる最低限の努力。

今日はこんな感じでした、僕は。
励みます、あと一週間、仲間と共に。

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稽古場の舞台袖。
ここからお芝居に参加します。


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そして、袖でも役作りに余念がない
早川氏。


張 徹雄

Vol.36 素敵な時間

こんにちは、前川です。

稽古場はいつもとちょっと違った雰囲気。
僕にとって初共演となる大浜さんとのシーンの稽古です。

大浜さんは久次米さんの同級生。
LIVESの主宰者で、舞台や映像のお仕事で活躍されています。
僕はこれまでお会いしたことがなく、今回、はじめまして。

周りからは、久次米さんの10倍恐い方だと、随分脅されていたので、
内心ビクビクでしたが、そんなことは全くありませんでした。

大浜さんいわく
「シンクロではそんな怖くないよ」

『シンクロでは…』ってどういう意味ですかっ?!

恐る恐る稽古場日誌用の写真をお願いすると、快く撮らせて頂きました。

「一人は嫌だから一緒に撮ろう」
って言われて撮った大浜さんと僕です。
0913
えっ?何ですか?
僕の顔が引き攣ってる?
気のせいです!もう一度言います!気のせいです!

多分。


というわけで本番まではあと少し。
これで僕の稽古場日誌は今日で最後かな?

この稽古場日誌をご覧の方はご存知?だとは思いますが、
今回の「同級生たち」という作品は、劇団の養成所のおはなし。
養成所や演劇の学校を出ていない僕にとっては、
シンクロがそのような場所であったと勝手に思っています。

最後までこの素敵な時間を過ごせますように。

前川 翔

Vol.35 カウントダウン、始まる

本番が、近づいて来た。
いつの間に?!

ここからはいつもあっという間だ。
今回でシンクロ最後かぁ…なんて、
感傷に浸る間は微塵もない。
多分本番に入るまでなさそうだ…

舞台なんて、本当に割に合わない。
こんなに割に合わないものもない。
興味のない人からしたら、理解不能な世界って感じだろう。

かっこいいシンクロメンバーたち
0912みんな、そんな割に合わないことを、汗かき、ベソかき、必死こいてやっている。
いつだってひたむきに、懸命に。
芝居への愛情が、みんなのからだから、ビックリするくらい溢れてる。
久しぶりに見る、その尊い姿に圧倒される。
メンバーみんな、一人一人が、本当に素晴らしい魂の持ち主だ。


ダメ人な私、
毎日みんなに助けられ、勇気づけられ、なんとかやってます…。
こんな素敵な人たちの仲間に入れてもらうことができて、
本当に、本当に、幸せです。

あと10日間。
本番まで、いよいよ大詰め。

今回のこの作品、
みんなの愛が、
お芝居への愛が、
シンクロへの愛が詰まってる。

一人きりじゃ、愛すことはできない。
でも、複数形になれば、そこにはもはや、限界はない。

芝居はいつも、人間にとって一番大切なことを教えてくれる。

みんなに愛される価値が、
芝居には、確かに、ある。

観に来てくれる人たちにも、みんなの愛が、伝わりますように…!

高石 直美